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お笑い芸人とプログラミング

      2015/07/03

自分はとても小さな会社でエンジニアをやってる。
同僚と一緒に帰る途中にした会話がちょっとおもしろかったのでメモ。

『数学やってる人はプログラミングなんて簡単なのではないか』という自分の意見が発端。

同僚はこう返す。

プログラミングって数学の延長だと思ってたけど、違ってた。

ライブラリの使い方を知ってるかとかそういうのが大事。

もちろん3Dバリバリ使うようなゲームのプログラミングでは数学の知識は必要になるだろうね。

国語の方が大事だなと思った。
プログラミングをしてると英語のサイトを見るんだけど、そこに書いてることを読み取るのは国語力が必要だなと、国語力に難があるのに英語を理解できるってのはあり得ないw

たしかに。
要件を理解する、要件を実現するために適切な道具を知っておくことは大事だ。

数学やってる人はプログラミングなんて簡単、と思ったのは次のような理由から。
数学は事象を記号で表現するということと、要件を言葉で表現することって同じなんじゃないか。
言葉も記号の組み合わせから成り立つし、数式に比べれば言葉の方が冗長で、そんな冗長な言葉を組み合わせるプログラミングは簡単なのだろうなって思った。

コードの美しさと数式の美しさって同じ感覚なんだろうなと思ってる。
いかに無駄のない記述で事象を表現したか。
なので、人を表現するコードの中に突然、武器を表現するようなコードを書いたりはしないだろう。
いろんな関心を抱えたオブジェクトは無駄が多いから。
この辺の美学が強い人は自然とオブジェクト指向するんだろうな。

一方で、情緒的な面も必要だと思ってる。
メソッドや変数に名前をつけるときに適当な名前を命名するには単語から想像される景色を知っているから。

でも冗長な表現は混乱を招く。
なので、いい塩梅の命名を迫られることになる。
hogeなんてメソッドを見ても何をしようとしているか全く分からない。

runって書かれても、それが走ることなのか、逃げることなのか、何かを実行することなのか分からない。
誰がrunするかによってexecuteと書くのかjogと書くのか変わってくる。
その辺の意図を伝えるための言葉選びは相手のことを考える、という国語のテスト的な情緒が必要だ。

言葉のセンスという意味では、お笑い芸人の言葉選びのセンスは一級品。

芸人にプログラミングさせたらスゴいんじゃないか。と。
すると同僚。

ハリセンボンの春菜とかは切り返し早いけどさ、あれは考えてるというより反射神経に近いよねw

たしかにたしかに。
芸人によってタイプが違うのかなと思った。

例えば、ハリセンボンの近藤春菜の切り返しの早さ。
あれはその場で考えた結果ではなく、日々のストックをいかに早く返すかという処理時間の賜物。
まさにMySQL。
日々脳内レコードのインデックスを最適化して最高のパフォーマンスを叩き出す。
インデックス芸と言ってもよいだろう。

例えば、バカリズムの大喜利センス。
あれはその場で考えてる。ある程度の計算時間が与えられた中で以下に最適解を導き出すか。

絵ボケを例にとって考えてみる。

絵ボケの定石は『全く違う世界観を連想させてかつ、ハラオチする内容』を提供することだ。

このような転移を行うためには、まず画像から連想される世界観をインデックスから引いてくる必要がある。

老人が道着を着ている→弱い
これは画像を見た瞬間にすぐに連想できる。この「弱い」というクエリからどんな解釈を引き出せるかがセンスの差となる。

いろいろな領域に「弱い」が存在する。
その中からゲーム > ドラゴンクエスト > 転職 と辿って回答を導いた。

弱い→ドラゴンクエストであるジョブをマスターしてから転職した直後

画像(道着を着た老人)から違う世界観(ドラゴンクエスト)を連想させてかつ、ハラオチする内容(転職直後は弱い)を提供できている。
もちろん、ドラゴンクエストの転職システムを知らない人にとってはあまり共感できないので面白みは半減してしまう。
なので、世界観をできるだけ平易なモノにできればできるほど多くの共感を集めることができる。
一方で、ドラゴンクエストの転職システムのような少しニッチなものは少数ながらも深い共感を得られるだろう。

この世界観選び×ハラオチの掛け算はインデックス能力だけでは実現できない。
どの解が最適か計算して求める必要がある。
バカリズムはここの計算式が効率的、あるいはCPUの性能が高いか、いずれかの能力が高いと思われる。

ちなみに、リアクション芸・顔芸などは演算能力の優劣ではなく、テンプレートとしての美しさや様式美といったデザイン的の領域に分類されると思っている。
なので、近藤春菜はDBの性能とデザインが優れている。

バカリズムはデザインは一般的であるが、DB性能と演算能力が優れている。

芸人にプログラミングさせるならバカリズムや、陣内智則などが向いてるのかなー。

インデックス能力が高くて、かつCPUも優れていて、デザインも優れていれば、芸人としては最強なのだろう。
ただ、そんな人を見たことがない。
フットボールアワーの岩尾は最強スペックに近いかな。

与えられたリソースをどこに割り振るのか、そこが芸人の個性になって独自の価値となってるんだろうな、と思った。

 - Dregs

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