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『チェスターコート 似合わない』とググる前に自分のアタマで考えよう ft. Chikirin

   

どうも、栽培マンです。

『チェスターコート 似合わない』というクエリで流入が増えています。
チェスターコートに関して何かしらの悩みを抱えてるのでしょう。

こんな感じでしょうか?

  • チェスターコートを買ってみたけど、なんかファインボーイズやメンノンに載ってる感じ、WEARのげんじくんが着てる感じと違うなあ…
  • まとめサイトとか見てると、チェスターコートは身長175cm以上ないとダメって書いてあったけど、それ以下の人は似合わないのかなあ…
  • チェスターコートに興味あるけど、どういう人が似合わないんだろう。僕は大丈夫かな…?

なんでなんですかね?
どうなんですかね?
どういうモノがいいんですかね?

自分のアタマで考えてますか?

このクソサイト見てもアナタが望むような有益な情報は一切出てこないですよ。

WEARで『チェスターコート』って検索したら解決じゃないですか?
とりあえず手持ちのチェスターコートをどうにかしたい、でもWEARでもダメだった!
そういうときは適当なキュレーション(笑)サイトやら見るといいです。
例えば、男前研究所やらJOOY(あ、、WELQ問題の影響で潰れてましたね。。。)なんかが良いんじゃないですかね◎

じゃあの。

あなたはチェスターコート、ひいてはファッションについて考えたい人か?

アナタはなんのためにファッションをするのですか?
答えられますか?
とりあえず、検索する前に『買った、もしくは買おうとしてるチェスターコート』について考えてみませんか?

例えば…

  • そもそも、なぜチェスターコート着たいのか?
  • 着合わせも分からないような使えない服のことに時間を割くのはもったいないのでは?
  • 寒さを解消したいならダウンジャケットでも良いのでは?
  • ダウンジャケットはダサい?では、なぜダウンジャケットはダサいと思うのか?
  • チェスターコートは女ウケがいい?では、なぜチェスターコートはダウンジャケットよりモテると思っているのか?

と、電車の中でツムツムばっかりやってないでオツムを使ってみてはどうでしょうか?

でも、こういうの考えるの鬱陶しいし、正直ウザいですよね。
そんなことよりモンストの獣神祭でガチャ引きまくったり、トレンディエンジェルの斎藤さんのInstagramの投稿を見てる方が楽しいですもんね◎

まあ、暇なら(年中暇だろうけど)考えてみるといいですよ。
なぜ、アナタはチェスターコートを着なければいけないのでしょうか?

チェスターコートは身長175㎝以上でないと似合わないのだろうか?

そんなことないですよ。
チェスターコートで失敗した、なんか似合わねえってなってる人たちは何かしらの失敗をしてるだけです。
その失敗を身長のせいにして「身長低い俺は似合わないんだ…」って思考停止してるだけじゃないですか?
身長の高低によってベターな着こなし方やこういう着方は避けたほうがいい、という経験則はあります。
でも、『身長175㎝以下=チェスターコートは似合わない』という理屈がよく分からないですね。

失敗例1:服以外のパーツがダサい

身長は家計の遺伝がどうだ、我々は日本人だからどうだ…って言い訳したいですよね。

その前に髪型や眉毛、ヒゲを整えてますか?
あとメガネね。

ボサボサの髪、ボサボサの眉毛、伸びっぱなしのヒゲでキレイ目な服装すると、ボサボサ髪、眉毛、ヒゲの汚さが際立ちます。
ファッションは全体の統一感が大事です。
統一感には服の着合わせだけではなく、髪型や眉毛、メガネ、ヒゲといったパーツも含まれます。
差し色(笑)やハズし(笑)のような小手先の飛び道具を実践する前に、統一感のある着こなしをできるようにしてください。
時代劇に出てくる農民のような服装をするならボサボサの髪、ボサボサの眉毛、ヒゲがいいと思います。
ですが、洋服を着るのであればボサボサの髪、ボサボサの眉毛、ヒゲはみっともないです。

それから、肌の手入れも大事ですね。
肌も含め顔周りが整っていると、普通の着こなししててもオシャレに見えます。
男は化粧(最近は男性用の化粧サロンなんかありますけどね…)をしないので、肌のキメや荒れはメイクで誤魔化せません。

身長に責任転嫁する前に、やれることやってるか確認してみてください。

顔の手入れ全くしてない人の好例がドランクドラゴンの鈴木拓です。
彼のような見た目(髪型、眉毛、メガネを変えたら全然カッコよくなれると思うが、芸風のために敢えて放置してるのだろうか…)でいきなりドキレイ目なチェスターコート着たらどうなるか?
チェスターコート浮きますよね。

ちょっと顔立ちは違うけど、おぎやはぎの矢作だったらチェスターコートは浮きます?
浮きませんね。

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↑最近は前髪はアップにしてサイドを短くしています、メガネはクラシックな感じのモノに変えています。
1930年代と1950年代の雰囲気を上手に取り込んだ、モダンなトラッドって感じですね。
元々オシャレな芸能人として有名でしたが、番組で共演する機会の多いとんねるずの木梨憲武やバナナマンの設楽の影響もあってイイカンジに渋さ出していますよね。
ピシッとしたコーディネートが多いので、そのままチェスターコート羽織って全く問題ないんですよね。

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↑かつての矢作は髪をおろして、フォックス型っぽいちょっと変わったメガネをしていました。
サブカル系インテリって感じですね。
彼は可愛らしい顔立ちなので、髪を下ろすと幼くなっちゃう。
これだとオシャレな矢作だとしてもチェスターコートが『親父の借り物』に見える(=似合わない)可能性がありますね。

鈴木拓も髪型、眉毛、メガネをイジればチェスターコート着こなせます。

顔型が面長なのでデコは見せない方が良いです。
デコを見せるとより顔が長く見えてしまうので。
なので、前髪は作ったほうがいいですね。

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↑これイイカンジな髪型ですね。(白衣をチェスターコートに変えたら、できるサラリーマンっぽく見えそう)
前髪を作りつつも分け目を置いて重たくならないようになっていますし、ハチ周りはスッキリさせて、頭頂部はパーマ(アイロン?)で動きを出してます。
大人っぽい絶妙なショートヘアです。

メガネも掛けてるヤツで全然OKだと思います。
フォックス型っぽいフレームは面長顔で細めの人に合うので。
ウエリントンタイプのメガネも似合うと思いますね。

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こういうのね。
目がだいぶ細いので、これより太いフレームのモノを合わせても似合うはず。
個性的なメガネを使ったファッションが楽しめるタイプの顔ですよね。
他の例を挙げると、メタルギアの生みの親である小島監督も似たような顔立ちですね。
逆に、相方の塚地はわりとハッキリした顔立ちなのでメガネ掛けるとウルサイ印象になっちゃいます。

それから、彼は格闘技をやってるので体格は良いはず。
ガタイのいい人はコートをカッコよく着こなせます。
逆にガリガリの人はインナーでかさ増ししたり、コートの素材を厚手にして、ヘリンボーンツイルのような少しゴワっとしたモノを選ぶ必要があります。

ちゃんとパーツパーツを整えてあげれば、余程の怪物じゃないかぎりチェスターコートをカッコよく着れるんですよ。

失敗例2:服がダサい

チェスターコートならなんでも良いと思ってないですか?
良いわけないですね。
体格によって適切なチェスターコートは変わってきます。

流行してるけど避けた方がいい服

失敗例3:状況的にその着こなしはダサい

身なりを整え、自分にあったコートを手に入れました。
じゃあ、これで完璧だ!って思いそうですが、違います。

チェスターコートは紳士の外套として使われているモノですから、キメ要素が強いアイテムです。

通学でキメキメなチェスターコートコーデしてたらキモいですよね。(公私共に認められた、及川光博のような王子様キャラだったら許されますね)
一方、ちょっとしたパーティー(クラブのパーティーじゃないよ)だったらチェスターコートは適任でしょうな。

チェスターコートを使ったコーディネートがアナタの置かれた状況で浮かないだろうか?
チェスターコートでドヤって高尾山ハイキング(バカっぽいけど、こういう人たくさんいます。)する前に、コーデが適切か考えてみましょう。

実は、チェスターコートって普段使いに向いてないのでは?
と、いう結論に導かれそうです。
その通り、本来ドレスなアイテムですので普段使いに向いていません。
サラリーマンの通勤には適当かもしれませんね。

なので、普段使いするためには上手に着崩す必要があるわけです。
雑誌とかでドレスダウンってドヤ表記をしてるモノも、要するに『着崩し』なわけです。

この崩し方が腕の見せどころで、色で崩すのか、素材で崩すのか、柄で崩すのか、シルエットで崩すのか、テイストで崩すのか…
一口に崩すと言っても様々なアプローチがあります。

いくつか例を挙げます。

素材、テイスト、色で崩す

K-1RO(ケーイチロー)(ZOZOTOWN)|RAGEBLUEのニット/セーターを使ったコーディネート – WEAR

この方は171cmらしいですが、似合ってますよね。

よくあるチェスターコートはウール、カシミア、メルトン素材といった滑らかなモノを使います。
このコートはツイード風のザックリした素材感が洗練されすぎず、ほどよくカジュアルに崩れていますね。
丈も短めにしているので、服に着られている感じがしません。

典型的な紳士風チェスターコートの着こなしだと、コートの中はスリーピース(ジャケットにベスト、シャツ、ネクタイ)合わせてます。
ただ、それはキメすぎですので、インナーにはハイネックの白ニットを合わせています。これで着こなし全体の上品さを保ちつつも、白で甘く崩しています。
畝編みでほどよく粗めに編まれてるのが良いですね。
ニットは色と素材感で崩しています。

パンツはブルーデニムです。
そもそもデニムは労働者用の服なので、ドレスとは正反対な圧倒的なカジュアルアイテムです。
しかも、こちらのデニムは洗い加工されているので、さらにカジュアルな印象になっています。
これでストレートタイプのデニムにするとカジュアル過ぎてデニムが浮いて見えてしまいますので、細身にしてカジュアルながらスマートな感じにしてあります。
チェスターコートに、カジュアルアイテムをぶつけることで着崩しているわけです。
じつは、もう1点崩しポイントがあります。
ロールアップです。
スーツでいうところのダブルってヤツでしょうか。
スーツでもきっちり着たい、冠婚葬祭で使いたい場合はシングルですし、軽さ出したい、アクティブな感じにしたい場合はダブルを選ぶって人は多いのではないでしょうか?
デニムのロールアップも然りです。
折り返してシルエットを崩して調整することでヌケ感(笑)を作りコーディネート全体をスッキリさせるわけです。

靴下は白。
これは皆さんが大好きな差し色(笑)と呼ばれるテクニックですよね。
色でコーディネートを崩すテクニックです。

個人的には差し色のような小賢しいテクニックに走る前に、当たり前の色使いやアイテム選びを覚えろって思います。
このコーディネートの場合は、色を差しつつもニットの白と合わせていますので、コーディネート全体の色数がムダに増えていない点が良いですね。

靴はコインローファーでキレイ目にまとめています。
ここでニューバランスのようなちょっとうるさめのスニーカー持ってくると過剰なカジュアルダウンになってしまい、チェスターコートが浮いてきちゃいます。
余談ですが、ニューバランスにベースボールもしくはテニスキャップを、インナーにはプルオーバーパーカーを合わせ、更にカジュアルダウンした着こなしを見かけますが、それらがいかに過剰なカジュアルダウン(=チェスターコートが浮く=違和感ある着こなし=ダサくみられるリスクが高い)であることが分かるかと思います…

こうやって細かく見ていくと、一見シンプルなコーディネートでもあちこち崩されていることが分かります。
このコーディネートは崩しが多い方です。
でも、全体の見た目としては変ではありません。

実は、髪型と眼鏡、整えられたアゴヒゲがキメ要素になっているからなんです。
先に挙げたおぎやはぎの矢作のように、髪をアップして整えています。
これがジャニーズ系の髪型&茶髪だと幼い印象になってしまい、コーディネートが浮いてきます。
丸メガネに近い形のクラシックな形がキメ要素になっていますね。

これがドランクドラゴン鈴木拓のようなメガネだとメガネが悪目立ちしてしまいます。

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↑こういうメガネね。

着こなしをする上で服以外のパーツがとても重要であることが理解してもらえると、見た目が一気に垢抜けますので真剣に留意してもらえると。。(当たり前過ぎてアホらしいですが、服さえカッコよくすれば良いと勘違いしてる人が思いの外多いのです)

例えば、171cmモデルの彼がカート・コバーンみたいなボサボサな長髪で無精髭だらけだったら、一気にコーディネートが浮いてきて変に見えます。

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で、↑のようなカート・コバーンなフォックス型サングラスしてたらキモいですね。

『身長175cm以下の人はコートが似合わない理由』は存在しない

身長175cm以下でも、気を使えばチェスターコートをカッコよく着こなせます。
似合わない人は他の部分がダメなだけです。
なので、身長175㎝以上でも他の部分がダメならダサいです。

なぜ身長175cm以下だとコートは似合わないのか?
論理的に説明できますか?
ちょっと考えてみれば真っ当な理屈は存在しませんし、ウソだと分かります。

まあ『ネットの情報=正解』と鵜呑みするのは楽ですもんね。

チェスターコートのボタンは閉めるべきか、開けるべきか?

開けて着るべきでしょうね。

シャツのボタンを全部閉めたときと、ボタンを2つ開けたときの印象の違いを想像してみてください。
全部閉めてる方はキッチリした印象ですね。
ボタンを2つ開けてる方はワイルド、男らしい、だらしない、といったルーズな印象ですね。

コートでも同じことが言えます。
チェスターコートはキメ要素が強いアイテムですので、ボタンを閉めるとさらにキチッとした印象になります。
ビジネスや冠婚葬祭といったシーンでは問題ないでしょうが、普段使いであればボタンを開けてカジュアルな雰囲気にした方が良いです。

ボタンを閉めるなら、襟を立てたり、マフラーやストールを首にかけて崩してあげるといいでしょう。(ボタン閉めなくても、襟立てやマフラーは有効な着崩しテクニックです)

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↑こういう感じね。
写真のようにマフラーを首掛けするのもいいですが、どちらかと言えば体格がいい人向けです。

我々日本人は貧素な体格の人が多いです。
なので、マフラーの首掛けだと着こなしの崩しはできますが、貧素さは解消されません。
着こなしを崩しつつ、ボリューム感を出すために大判なストールをザックリかけてやるのがオススメです。

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↑こういう感じね。

流行ってるスヌードでもいいですが、首周りだけにボリューム感が出てギプスみたいな見た目になるのがあまり好きじゃないので避けています。
大きいストールだと首周りから肩、胸あたりにかけてボリューム感出せるので貧素な体格を隠せるので重宝しています。

 - ファッション

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