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冬の定番メンズファッションアイテム

      2017/01/15

冬のファッションは単調になりがち。

防寒用のアウターなんてそんなに点数持ってないから毎日同じようなアウター着る。
インナーで変化を付けることもできるけど、インナーを見せる余裕なんかないよ。寒いし。

結果、冬のボーナス一括払いで手に入れたモンクレール(笑)やらカナダグース(笑)をルーティンするわけです。

でも、それでいいと思うんです。
寒いのに無理矢理オシャレしてうすら寒い格好してる人いますけど、見てるこちらまでが寒い気分になるのでやめて欲しい。

冬は変に奇をてらわず、暖かくて無難なアイテムをキッチリ着こなしましょう。
『人と被りたくない症候群』の患者さんはウォルターヴァンベイレンドンクがオススメですよ♪

じゃあ、冬の無難アイテムって何?ってなると思うのでいくつか挙げておきます。

アウター

ピーコート

定番中の定番ですね。
1着は持っておきたいですね。

11543408_7299526_322

上図のようなショート丈のピーコートは誰にでも似合います。
基本的にピーコートはダブルですので、サイズ感の確認、調整は必須です。
海外ブランドのモノになると表記上はXSでも腕、肩、胴周りがブカブカになることもあります。
ラフ・シモンズやヴェトモン(笑)を筆頭にオーバーサイズなアウターを着るのが昨今の流行りになりつつありますが、今のところピーコートはカッチリ着たほうがサマになります。特に日本人は。
なので、絶対に試着してフィットするモノを選びましょう。

売上ノルマに追い込まれてる可哀想なアパレル店員は『大きめに着るのが流行りなんですよね〜お似合いですよ〜』と煽ってきます。
しっかり無視しましょう。

色は定番の黒、ネイビーでいいと思います。
他の色ならチャコールグレーや濃いめのベージュ(茶色とベージュの中間あたり?)だと柔らかい印象が加わるのでオススメですね。

11656168_7704619_322ポケット周りについたボタンがちょっと変わってるけど…色味は良し

15755311_14_D_500ベージュともブラウンともカーキとも取れる微妙な色合いが良いですね

それから、昨今のミリタリーブームを追うならカーキがいいですね。
正直、カーキは流行には関係なく使える色(自衛隊の迷彩服のような彩度が高めなカーキは危険だけど)なので流行りが去っても使えます。

14753410B_22_D_500ファッショニスタ(笑)が大好きなLOUNGE LIZARDのカーキなピーコートだよ

原色系や真っ白のピーコートは『人とは被りたくない!絶対目立ちたい!というオスクジャクな田舎の中学生や高校生』になりかねませんので注意しましょう。

ショート丈より少し長いミディ丈のピーコートもオススメですね。
ショート丈と比較するとより大人っぽくて、紳士な印象になります。

11715068_8344743_322ヘリンボーンのゴワッとした質感が優等生過ぎない男らしさを醸しててイイ感じでです

11560326_7394917_322クラシックな感じのピーコート。金属のボタンもちょっとキザな感じでいいよね。こういうキメなコートは上手に着崩したい。

11502597_7795018_322新卒2年目のお前らが好きなPaulSmithのミディコート。マルチストライプシリーズはアレだけど、シックなアイテムで見せる色味が良いのでズルいわ。

11681129_7811955_322ファオタのお前らが好きなジュンヤ(笑)のミディコート。色もいいし、胴回りの形がキレイですね。

個人的に注目しているのアイテムはファー付きのミディ丈ピーコート。

river-island-ecru-wool-blend-faux-fursmart-peacoat-product-0-821240904-normalミディ丈のピーコートでしかも、ファー付き!となるとだいぶナルシスティックな感じになっちゃうのだけど、色が良いですね。カーキとファーのブラウンが程よくミリタリーな泥臭さ(ほめてる)が加えてくれるので、ナルシーな感じを中和してくれてる。これなら普段使いできる。丈がもう少し長め&ファーを本物にしてくれると尚良

GQに載ってたクリストフ・ヴァルツのファー付きのコートがカッコいい。

christoph-waltz-01

日本人なら…白髪頭になってもカッコいい渡部篤郎なんかが着ても似合うだろうな〜
と、思って画像を探してたらまさにそれっぽいコート羽織ってた(!)ので無断転載。
これにファー付けてもイケてると思う。

kamiya natsumi_beautrium_works_goethe globe_watabe atsuro白洲次郎感あってカッコいいですね…

こんなコート着ても許されるような枯れ方をしたいものです。
定番なピーコートだけど丈や色味、ディテールが変わるとだいぶ印象変わりますね。
奥深い。

ピーコートを「普通」「量産型」などと揶揄する人間がいます。

彼らは背伸びをしてLOUNGE LIZARDやLAD MUSICIANというブランドに手を付けてる連中です。
靴はもっぱらドクターマーチンです。
彼らはドメスティックブランドをドメブラと略称で呼んでみたり、テーラードジャケットをテラジャケなどと呼ぶことで表面的な通気取り、貧素なファッション力をアピールしています。
彼らはHAREやレイジブルーから卒業して(と勝手に勘違いしています)、ファッション初心者を見下している可哀想な初心者です。

縫製が云々とか言い出したら傑作モノです。
いいオモチャなので、無知を装って深くツッコんで聞いてみましょう。

店員から伝え聞きした程度の情報しか持っていませんし、歴史も知らなければ、ファッションに関する体系化された知識も持っていないのですぐにボロがでます。
知識を知ってるから偉いという考えは滑稽ですが、知識を知らないから卑しいという考えは情けない。
心の中に留めてるならまだしも、彼らは口に出してマウンティングを仕掛けてきます。
そんな彼らにはどんどん深くツッコんで赤っ恥をかかせましょう。

ダウンジャケット

防寒性に優れてるので着ない理由が見当たりません。
ファッションに無関心な人でも1着は持ってますよね。

そんな冬の人民服であるダウンジャケットですが、洗練された感じに見せるのが難しいです。
なぜなら、ダウンジャケットは変数が多い服だからです。
ちょっと挙げてみると…サイズ、色味、素材、ボリューム感、フードの形、襟の有無などなど…まあ、そこそこあります。

脱線しますが、コートは変数が少ないため選ぶのがラクです。
サイズ、色味、襟の形、この3点さえ気にしてれば絶対に失敗しません。
冬のコートはたいていは毛を使ってるので素材は気にしなくていいし、ボリューム感も多少の違いはありますがダウンのそれと比較すれば誤差のようなものです。
色味だってブランド側がいい感じにトーン調整してくれてます。
もちろん流行りを強く意識したコートは変な色(2016年だとスカイブルーを使ったコートなんか見かけますね。)だったりしますが、定番商品と呼ばれるコートたちは同じような色です。
先に紹介したピーコートは良い例だと思います。
どれもパッと見は似たり寄ったりですよね。よく見ると全然違いますけど。

ダウンジャケットは変数が多いので、自分に似合うモノを見つけようとすると手間がかかります。

『サイズや色はいいけど、素材感がエナメルっぽくて安っぽい…』とか『素材はヘリンボーンっぽくてシックでいいな〜、色も渋いグレーでGOOD。ただしフード。テメーはダメだ』とかとか…

どれかが良くても、他のどれかがダメで『買い』にならない。

どうすりゃいいの?
『サボらずにたくさん試着しろ』って話に落ち着きます。
誰にでも似合う魔法のダウンジャケットなぞありません。

ダウンジャケットを選ぶときは下記の4点を評価基準にしてみると失敗しにくいです。

  • 全体的にボリューミー(腕や肩周りが少しスリムだとベター)
  • 着丈が少し短い(64~67cmくらいが良いです)
  • 襟のボタンを全て閉じた時の首周りにボリューム感がある
  • フードにしっかりダウンが詰まってる

↑これは結構良いアイテムかと。
価格も比較的手頃だし。
着丈もいい感じ。これ以上短くするとギャル男っぽくなっちゃうので。(これでデュベティカのRACIOやモンクレールのMAYAみたいなテッカテカな素材だとますますギャル男だよね。)
黒やネイビーといった定番色ももちろんOKだけど、ボリューム感のあるアウターなので、暗めの色だと重厚感がスゴい。
それはそれでカッコいい。
彩度の高めな色を使ってみると軽さが足されていい塩梅になるのよ。

このラインナップの中ならロイヤルブルーとかベージュがいいですね。

個人的にはベージュがオススメ。
デニムのインディゴブルーや、黒のスキニーパンツ、チャコールグレーのウールスラックス、白のチノパンなんかと相性良い。
大抵のパンツと合わせられる色味(ショッキングピンクとかは流石にムリかと…)なので着回し力高いアウターですわ。

欲を言えばフードがもう少しボリューミーだと嬉しい。
でも、この価格なら買いですね。

ダウンジャケットに関しては札束でぶん殴ると概ね解決します。
『20万くらいのモンクレールを買う』です。

一口にモンクレールと言ってもいろいろな型があります。
個人的には『MONTGENEVRE』って型がオススメです。

パンツ

青山や渋谷あたりを歩いてると、冬なのに膝小僧丸出しのクラッシュデニム穿いて、ドロップショルダーでバカみたいにデカいMA-1を肩掛け、なぜかお決まりのドクターマーチンで闊歩してる人を見かけます。
彼らは頭がオカシイです。(褒めてる。…と言っておけばどんだけ酷くdisっても許される理論)

例として極端でしたが、薄ら寒い着こなししてる人けっこういるんですよね。

外気4度なのに、薄っぺらい9分丈のジョガーパンツ穿いて、生くるぶし見せつつ、長い靴下履かずにフットカバー着用してスタンスミス(なぜか靴だけスエード素材)履いてる人。
で、エナメルみたいなテッカテカのダウン着込んで、なんの防寒性もないローキャップを浅〜く被って「さみぃ…」とか言って震えながら彼女を待ってるんですよ。
意味不明だわ。

ジャスティン・ビーバー崩れみたいな格好する季節じゃねえだろって。

カッコつけたい気持ちは分かるけど、TPOすら踏まえてない服装は評価する以前の問題だからね。
TPOって字面的に堅い感じするけどさ、なにも『デートのときはキレイめで女ウケ(笑)のいいチェスターコートに、タートルネック、黒スキニー(笑)を合わせて、赤色の靴下で差し色(笑)でヌケ感(笑)を出して絶妙にこなれたコーデでキマリ◎』って感じの人民服を着ろって言ってるんじゃねえ。
普通の格好しろってことだから。
普通の格好ってのは違和感がないコーディネートのこと。
寒そうな格好ってのは違和感のあるコーディネートなわけ、だから変な格好になる。
いくらドリス・ヴァン・ノッテンやらアンダーカバーみたいな服で全身武装したところで、冬に半袖の開襟シャツにリネンの9分丈スラックスにエスパドリーユ履いてきたらキモいでしょ?
当たり前だろwww半袖なんか着ねえよwww
って思うけど、9分丈のジョガーパンツで生の足首見せてたら違和感生まれるし、五十歩百歩なんですわ。

だから、素直に暖かい服装しましょう。

ウールパンツ

ウール製のパンツを買いましょう。
ウールは発熱素材として古来より重宝されてます。

あなた方が大好きなスキニーパンツやジョガーパンツはもう買わなくていいですから。
だって何本も持ってるでしょ?

基本的にはパツパツにならない程度で細身なモノがいいですね。
この手のパンツはキレイ目な印象を持つアイテムです。

アイテムのディテールでキレイ目の度合いを調整すると良いですし、すべきです。
ピシッとした感じを出したいならセンタークリースと呼ばれる折り目があるモノを選びましょう。
少しカジュアルな感じにしたいならセンタークリースがない&ノータックなパンツがいいでしょうね。

昨今の流行りであるワイドタイプのパンツをどうしても穿きたいなら(モンゴロイドな我々は基本的に似合わないので避けたほうがいいですが…)テーパードが効いてる形で、センタークリースが入ってるモノだとダラシなく見えないのでオススメですね。

『ウールパンツなんてオッサンが穿くもんだろ?』って思いますよね。
そういう偏見はだいぶ損してますよ。
オッサンクサいウールパンツは穿かないけど、絶対に似合わないワイドパンツを穿きたがるその反骨心とやらは、特攻隊の精神を受け継いでるのでしょうか?
永遠の0ですね〜

ジャケットや、トレンチコートやチェスターコート、ピーコートといった外套と合わせて正統派なキレイ目コーディネートでキメるってのも最高でしょう。
個人的には着崩したコーディネートが好きです。
ゴアテックスのようなTHE・化学繊維なパーカーやら、エナメル質なダウンジャケット(モンクレールのMAYAみたいなヤツね)やら、スウェットやらと合わせると、気張りしすぎないでも上品。絶妙なバランスです。

キレイ目なパンツって有能なんですよ。

パンツは表面積デカいのでコーディネートの印象を大きく左右する要因なんですね。しかも、テクスチャやディテールの変化が少ないので安定感があるわけです。
アウターやトップスも表面積デカいので、こちらもコーディネートの印象を大きく左右する要因です。ただ、ディテールの変化がパンツと比べると多い(襟の形、首の開き具合、ボタンの材質、肩の作り、ポケットの数や見た目、などなど…)ので、きらびやかな印象やクールな印象といった豊かな表現ができますが安定性にやや欠けます。
安定性にやや欠ける、という表現をするとネガティブな印象を抱くかもしれませんが、コーディネートに尖りや、引っかかり、個性を作ってくれるモノですので重要な要素です。
音楽に例えるなら、パンツはベースやコード(パッド系がいいな)で、アウター・トップスはシンセのシーケンシャルなフレーズ(上モノ)って感じでしょうか。
MB氏はコーディネートを味噌汁に喩えていましたね。アレは大変分かりやすい。
パンツはダシで、アウターは具材。
『ダシがない、ダメな味噌汁はいくら具材が良くても美味しくないけど、ダシが良い味噌汁だったら具材が質素でも美味しい味噌汁だよね』って感じの内容。

キレイ目なウールパンツを土台においておけば、どんなコーディネートも品良く着地させることができるのです。
アウターをアウトドア系で固めて、足元はスウェードのチェルシーブーツやローファーのようなキレイ目で少しカジュアルな靴を合わせても良し。
アウターをキレイ目にして、足元はレザースニーカーやハイテクスニーカーを合わせても良し。都会的な着崩し(ロンドンやパリではなくニューヨークって感じのビル群の街中に映えるコーディネートですかね…)が東京の空気感とマッチしてていいよね。逆に田舎町だとキモい。

小物

小物といってもゴローズ(笑)のような無用の長物のことではありません。
冬には防寒機能を備えた実用品が必須です。
何となくもの寂しい…ってタートルネックに貧素なチェーンネックレスとかするのいいけど、その前にやることあるでしょ。。

手袋

冷えがちな末端部分を暖かく保護してくれる機能的なメリット以外にも良いことがあります。
それは手袋するだけで品が良くなる、ということです。
もともと昔からハレの日や宗教的な儀式で手袋が使われていたこともあるので、わりと腑に落ちる理屈かなと思います。

手袋も色々種類がありますが、持ってると重宝するのがニットの手袋と、革の手袋です。
『当たり前やんwwww』って思うでしょうけど、当たり前ができてないから言ってるんです。

服選びはまともなのに、小物を選ばせると途端に変なモノを選ぶ人が多いです。

「人とは被りたくない!」っていう気概がしゃしゃり出てくるわけです。
いわゆる『世界に一つだけの花症候群』です。

この病気の患者は、突発的に真っ黄色の指出し手袋とか、ミトンのようなムートンの手袋とか合わせてくるんです。
で、ハズし(笑)とか差し色(笑)ってドヤってる。ヤバいですよ。
コーディネートはまともなのに、量産型の引力から逃れようとして小物でジェットエンジン焚きまくった結果、無法者になっちゃってる。

まとも見せたいなら、普通の手袋を買いましょう。
ニットだろうが革だろうが、サイズは少し小さめ、厚さは少し厚めのモノを買うとベターです。
薄いモノを着用すると園芸用の手袋や手術用の手袋感が醸されて浮いて見えます。
着用したときに手の輪郭が少し曖昧になるくらいがちょうど良いです。

『手袋なんかしたら電車の中でツムツムできなくなるじゃないか!』というソーシャルゲーム脳な方も安心してください。
最近はスマホ対応した手袋(ニット、革素材ともにあります)が販売されています。

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